献血サンタ@400mL献血
サンタクロースは誰だろう。正体を見破ったのは小学六年生のころ。聖夜の翌日、自分の持っていたものと同じものが届いた。サンタと何も関係のないはずの両親が「あ、持ってたの?」と驚くのを見て勘づいた。裏切られた気分がハンパなかった。まさかこんな身近にサンタがいただなんて思いもよらなかった。サンタの正体を看破して以来、聖夜にプレゼントが届かなくなった。サンタも自身の正体を見破るほどのませたクソガキには興味がないのだろう。
中一から高三までサンタからの配達を待ち続けた。サンタ業界も人手不足だろう。ヤマトや佐川の手を借りてでも構わないから何か送ってきてくれないかなぁ、と。結局、本当に何も届かなかった。サンタ側も、たび重なる消費増税とインボイス制度導入で財政難に陥ったのかもしれない。あるいは、税務署に確定申告漏れがバレて倒産したのだろうか?我々プレゼント喜び組のせいでサンタに苦しい思いをさせていたなら申し訳ない。
いつまでもプレゼントを待っていたって始まらない。与えられる側から卒業して与える側になってやろう。
北大生になってから献血へ行き始めた。最初は400 mL献血ばかり行っていた。献血ペースが上がらぬのを苦にして、B3あたりから成分献血へと切り替えた。12月に限り、誕生日(9日)とクリスマスの連戦を己に課している。一緒に過ごす相手がいなくて落ち込むぐらいなら、腕から血しぶきをあげて社会貢献する。そうだ、献血サンタになってやろうじゃないか。血液不足で困っている医療業界へ少しでも役立てればいいな。
どうやら、我々がタダで提供した血液は、赤十字が各病院へ売ってお金を貰っているらしい。いい商売だよな。原価率ほぼゼロの超高利益事業。信越化学工業ですら営業利益は30%。日本最強のメーカーを軽々と上回るビジネスモデルに刮目させられた。
今回で56回目の献血。気分転換として、札幌駅前にある行きつけの献血ルームとは別の所へ行った。こちらの方は何だか居心地が悪い。我々人間を血液提供マシーンと見なし、淡々と処理されていくような感覚があった。おまけに献血後のパン提供がない。次はもう行かないかな。行くなら札幌駅前の行きつけの献血ルームへ行きたい。輸血販売で赤十字が儲けていると知ってから何だか気分が滅入ってきた。70回目で銀色有功章を貰ったら献血を引退したい。
株価のジェットコースター
実はこの三か月間、ほんの少しだけ株式投資に手を出していた。
まずは日産自動車に手を出した。PBRが割安で、EV市場成長の波に乗って株価上昇してキャピタルゲインを目論む作戦。ところが日産の前期営業利益は前年比99%減“99%減”って笑。安値で買ったはずの株価がどんどん下がっていった。とうとう下落へ耐えきれずに損切り。一万三千円ぐらいの赤字を出した。その一か月後、日産とホンダの経営統合が発表された。たちまち日産の株価がストップ高に。あと二週間待っていれば赤字どころか黒字になっていた。
余剰資金を遊ばせておくのはもったいない。今度はホンダに資金を注入した。ホンダは世界首位の二輪事業を始め、ホンダジェットやeVTOLなど多彩な事業を行っている。業績も好調。堅調に株価が上がっていってくれればいいなと願った。そうして買ったら、今度はホンダ株が下がり始めた。日産との経営統合のせいだ。あれよあれよと株価爆下がり。わずか1日で九千円近くの損を出した。
”おいおい、ふざけんなよ”と憤る。自分の手を出した株が次から次へと下がっていくじゃないか。自分のポートフォリオは呪われているのか?SBIの運営成績に真っ青な文字が並んでいるのを見ると情けなくなる。どうして欲を出して株なんか買ったのか。カネに目がくらむと手痛い目に遭うってことだ。せめてホンダから配当金ぐらい貰ってずらかりたい。12/27の権利獲得日までは売らずに持っておこうと決めた。
そうしたら今度はホンダ株が爆上がり。ホンダが一兆円規模の自社株買いを発表した。一日で株価が20%跳ね上がった。自身の赤字は一瞬で吹っ飛んだ。日産への投資で被った損失をカバーできた。このままずっとホンダ株を持っていたら、株価は二倍、三倍と上がっていくかもしれない。しかし、何らかの原因で再び株価がガクッと下がってしまうかもしれない。株価の上下に煩わされるのはもう嫌だ。利益のあるうちに利確すべく、ホンダ株を全て売って退散した。
個別株は長期投資に適さない。第一、上げ下げが激しすぎる。倒産して紙くずになるリスクもある。何十年間も投資するなら、S&P500やオルカンのようなインデックス投資が良い。株価指数なら絶対にゼロにはならない。下がっても上がる。それは歴史が証明してくれている。投資は、就職したらまたやり始めようかな。銀行への預金だけで資産形成を行えるほどの給与は出ないから。
札幌にて最初で最後の年越し
今まで何だかんだ年末を実家で過ごしてきた。海外留学中だったD1時代を除き、六年連続で広島にて過ごしていた。馬術部に入っていたB1時代ですら年末には帰省した。年越しぐらいは誰かと過ごしたい。一人で過ごすのが確定な札幌よりも、家族がいる広島の方が居心地が良かった。長く、厳しい博士生活を経て、一人で居るのに何も困難を生じなくなった。ぼっちクルシミマスよりも論文リジェクトの方が心を深くえぐる。辛さに慣れてしまったのかもしれない。”辛い”という感情を思い起こす感情センサーが壊れてしまったのかも。
わざわざ広島に帰るのも面倒臭い。下宿から実家まで移動で7時間かかる。年末年始の航空便は高い。ローシーズンなら二往復できるぐらいの高値を吹っかけてくる。実家を行き来するだけで6万円取られる。破産するわ。研究費から出せるなら帰るのだけれども(やったら即・退学)。
年末だからといってやることは変わらない。日の出前に大学へ行き、パソコンを付けて論文を読んだりブログを記したり。疲れたときは目をつむって仮眠。誰一人来ない静かな研究室だ。ぐっすり熟睡して完璧に頭をリフレッシュできた。年末には三日間で13本の記事を書けた。仮に年始も同じぐらいのペースで突っ走れたら、予約投稿だけで一年分の記事が完成する見込み。就職するまでにもう少し記事を書きためておきたい。できれば二年分の記事ストックが欲しい。それぐらいあれば、このサイトを余裕で十年ぐらいは運用できるはず。
さぁ、来月は最終審査会。泣いても笑ってもコレが最後。あと一か月ですべてが終わる。長きにわたる研究室生活のフィナーレが近づいている。博士号を取れるか/取れぬかといった低レベルの勝負をするつもりはない。どれほど良い形で博士号を掻っ攫えるかにこだわって勝負したい。
1月31日は最終決戦。公聴会の60分に八年間の全てを懸ける。
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