ミソフォニアでも楽しめる! 当事者の私がやっている趣味を5つ紹介

私にはミソフォニア(音嫌悪症)の症状があり、日常生活の中で特定の音に強い不快感や不安を覚えながら暮らしています。

ミソフォニアを抱えていると、趣味を楽しむのもひと苦労です。映画館に行けば隣の席のポップコーンの咀嚼音が気になるし、カフェで読書しようとすれば誰かのすすり音で集中が途切れる。楽しいはずの時間がトリガー音ひとつで台無しになる経験を、ミソフォニアの方なら何度もされてきたのではないでしょうか。

それでも、楽しめる趣味はちゃんとあります。音との付き合い方を少し工夫するだけで、日々の暮らしに彩りを取り戻せるんですよね。

この記事では、ミソフォニア当事者の私が実際にやっている趣味を5つ紹介していきます。同じ症状でお悩みの方に、何か一つでもヒントになれば嬉しいです。

目次

ランニング

ミソフォニアの方は日常生活でストレスを溜め込みがちです。トリガー音を聞くたびに身体がこわばり、心に小さなダメージが蓄積していく。内側に溜まった鬱憤は、意識して外に吐き出してやらないとどんどん重くなります。

ストレス解消に運動が効くのはよく知られた話ですが、散歩や軽い筋トレでは物足りないと感じる方もいるかもしれません。もう少し強度を上げてランニングするのをオススメします。少し息が上がるぐらいのペースで外を数十分走り、しっかり汗をかきましょう。

ランニングの良いところは、走っている間自分の呼吸音と足音しか耳に入らない点です。風を切る音が耳をかすめ、靴底が地面を蹴るリズムだけが響いている。聞こえてくるのは自分が発した音ばかりなので、トリガー音に怯える必要がありません。

私の場合、走り始めてから明らかにメンタルが安定しました。オフィスで溜まったストレスを夕方のランニングで洗い流し、夜はぐっすり眠れる。ミソフォニアで心がざわつく日々を送っている方にこそ、ランニングを試してみてほしいですね。

音楽鑑賞

ミソフォニアとして過ごしていると、頭が少しずつ疲れてきませんか。日常の音を無意識に受け流したいのに、意識しないと受け流せないから、普通の人より余計に意志の力を消耗している気がするんですよね。

疲れた頭には音楽が効きます。歌ものでもいいのですが、私はピアノやオーケストラなど楽器の音楽を中心に聴いています。人の声はミソフォニアのトリガーになりやすいので、歌詞のない楽器の方が安心して没頭できるんですよ。

特に、ヴァイオリンのような高周波の弦楽器の音色は、脳に染み渡ります。仕事終わりにヘッドホンをつけてヴァイオリン協奏曲を聴いていると、一日かけて消耗した意志の力がじんわり回復していく感覚があって、これが本当に心地よい。リラックス効果が高いので、毎日の習慣になっています。

ミソフォニアの方は不快な音に敏感な分、心地よい音にも敏感です。不快な音への感度が高い耳は、美しい音もまた鋭くキャッチしてくれます 豊かな感受性を活かして、自分に合った音楽をぜひ見つけてみてください。

読書

ミソフォニアとして何十年も生きてきましたが、「音への不安から逃れたいな…」と毎日のように考えてきました。ストレスの源がすべて音に紐づいている以上、音のない世界に行けたらどんなに幸せだろう、と。

現実世界を無音にすることはできませんが、仮想の世界を無音で楽しむことならできます

私はよく小説を読みます。ページをめくるだけで、自分が経験したことのない世界観や感情の中に飛び込める。しかも完全な無音で。映画やドラマと違って音声が一切ないので、トリガー音を気にする場面がありません。ミソフォニア当事者が最も安心して楽しめる娯楽は読書だと思っています。

本の世界に没頭しているとき、現実の音は不思議と気にならなくなります。意識が物語の中に入り込んでいるので、周囲の音が耳に届いても脳がスルーしてくれるんですよね。ミソフォニアの症状を忘れられる数少ない時間です。

本が心にたくさんの栄養を与え続けてくれているおかげで、自分はこの世界で生き続けられています。

家で映画鑑賞

読書で物語の世界を楽しめるとはいえ、テキストだけでは物足りなくなる日もあります。リアルな映像と音楽で心を揺さぶられたいときもありますよね。

私は週に一本、Netflixで恋愛やコメディー映画を観るようにしています。笑えるものや心が温まるものを選ぶことが多くて、観終わったあとに「いい時間だったな」と思える作品を意識的に選んでいますね。

ミソフォニアの方に強調しておきたいのですが、映画は映画館ではなく自宅で観てください。 映画館は暗くて静かなぶん、隣の席のポップコーンの咀嚼音やドリンクをすする音がよく聞こえます。

映画の内容に集中したいのに、トリガー音が気になって物語に入り込めない。そんなの辛いですよね。席ガチャを外してイライラを募らるぐらいなら、自室で寝転がって映画を観ている方がよっぽど幸せです。音量も自分で調整できますし、嫌な音が聞こえてきたら一時停止してリセットすることだってできる。Netflixなら、映画館のチケット代より安く、たくさん見られますしね♪

株式投資

いくらミソフォニアが辛いといっても、生きるためにはお金を稼がなければなりません。フリーランスで稼げるスキルがあれば在宅で仕事を完結できますが、スキルを持っている方はごく一握り。大半のミソフォニア当事者はどこかの会社に勤め、オフィスで胃を痛めながら日々働いているわけです。

私も会社員をしているので分かりますが、ミソフォニアに会社員生活って本当にキツいんですよね。通勤電車で不特定多数の人に囲まれ、オフィスではいつトリガー音を発されるか分からずびくびくする。ミソフォニアの方が穏やかに暮らしていくには、一日でも早く経済的に自活できる状態を作ることが大切です。

一馬力で働くと資産形成スピードが遅いですから、お金にも働いてもらいましょう。私は米国株投資をしているのですが、寝ている間にお金が増えてくれるのはものすごく気分がいいです。

投資で利益が積み上がっていけば、将来の働き方の選択肢が広がります。フルリモートの仕事に切り替えてもいいし、労働時間を減らして音のストレスから距離を置くこともできる。早期リタイアだって夢ではなくなるかもしれません。経済的な余裕がミソフォニア当事者の精神的な安全装置になってくれますから、趣味と実益を兼ねて、投資をやっておいて損はありません。

最後に

ミソフォニアは大変な症状です。治療法はまだ確立されておらず、世界中に今も苦しんでいらっしゃる方がたくさんおられます。私も症状を自覚したときは絶望的な気分になりました。

でも、ミソフォニアだからといって毎日をまったく楽しめないわけではありません。 音との付き合い方を工夫すれば楽しめる趣味はちゃんとありますし、音の症状があったからこそ出会えた趣味もたくさんあります。ランニングで心を整えてから、ヘッドホンで好きな音楽を聴いて脳を癒す夜もあれば、小説の世界に何時間も没頭して音の存在を忘れる休日もある。自室で映画を観て笑い、投資の含み益を眺めてニヤつく日だってあるんですよ。

この記事で紹介した5つの趣味が、ミソフォニアの皆さんの暮らしを少しでも豊かにするきっかけになれば嬉しいです。人生を諦めるのは、まだ早いかもしれませんよ。

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