博士課程在学中の長期留学先に英国オックスフォード大学を選んだ4つの理由

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自分の研究をより良くするヒントを得られそうな研究室があったから

現在の私は、これまで集めた大量の実験データをもとに論文を書いています。M2前期までは実験一辺倒でした。持ち前の体力にものを言わせ、脳筋のごとく手を動かし続ける日々。M2後期に入って、さすがにこのままではマズいと気づきました。実験データを支える理論計算にも、少しずつ手を出し始めたのです。

参考書に並ぶ複雑な数式を前にして、最初は途方に暮れていました。それでもD1前期に膨大な時間を投資した結果、どうにか道具として使いこなせるようになり、D1の夏休みには、実験と理論計算を組み合わせた巨大な論文を一本書き上げています。夏休みのあいだに投稿予定で、D1の3月までにアクセプトされてくれるとありがたい、というのが本音のところですかね。

今後はこの 「実験+シミュレーション」の合わせ技 で押し切っていく道もあります。博士号を取るだけなら、おそらくこれで十分でしょう。

とはいえ、何かが物足りない。博士課程があまりに簡単に終わってしまいそうで、消化不良を起こしかけています。せっかく研究をやるのですから、もっと良い研究をしたい。チャンスがあるのなら、Nature MaterialsやNature Energyのような超高水準な雑誌への掲載も狙ってみたいところです。

ヒントになりそうな論文や参考書なら、いくらでも見つけられます。けれども紙の上で勉強しているばかりでは味気がないし、面白くもない。だったら違う研究室へ足を運んでみよう。どうせなら海外、と発想が広がっていきました

面白い論文を書いた著者がいる研究室で、半年間ほど身を置いてみたい。興味のある研究内容を扱う研究室は、オックスフォード、ケンブリッジ(ともにイギリス)、UCバークレー(アメリカ)の三か所にありました。後述する理由でアメリカは早々に脱落し、イギリスの大学から選ぶことになります。

日本を変えるヒントを、誇り高き国・イギリスで探したかったから

日本は今、急速に衰えつつあります。ほんの少し前までは世界の成長速度に置いていかれながらも辛うじて成長していたのに、いまでは他国と比べるまでもなく、全方面で衰退が顕著です。経済面では圧倒的な円安。物価が安すぎて、東南アジア諸国からも買い叩かれだしました。

文化面の劣化もひどい。見るに堪えないテレビ番組や創作物が、世間を蹂躙しています。大阪万博の公式マスコットなど、いまの日本を象徴する存在でしょう。世界中から人をお招きする大切なイベントのシンボルに、なぜあの目玉だらけのキャラクターを据えたのか。気持ち悪すぎて関連リンクを貼るのも躊躇われたほどです。エコと称して神宮外苑の森を切り、ソーラーパネルを敷き詰める美意識のなさにも頭を抱えました。新しければいい、というものではありません。そもそも太陽光発電は全くエコではない。

様々な方面で陰りを見せる現代日本を、何とかしたい。一人でできることなど高が知れていますが、一人の日本人として我が国の凋落を黙って見ているわけにもいきません。では、何をどうすればいいのか。分かりません。さっぱり分かりませんでした。問題が起きていることは分かるけれども、根があまりに深すぎて、大元から解決する方法を見出せずにいたのです。

最近気づきました。日本を取り巻く閉塞感を乗り越える鍵は、誇りにあるのではないかと。自分の国は凄いんだ、自分はその国の一員なんだ、と胸を張れるかどうかに命運がかかっているように思えてきました。

私は本気で日本を凄い国だと思っています。2000年以上前から連綿と続く王朝があり、豊かな国土、多様な資源、高い技術、数えきれない発明と、強みを挙げ始めるとキリがありません。それなのに日本人は自信を持てない。GHQと日教組によって自虐史観を植え付けられてしまったからです。

誇りを取り戻すにはどうしたらいいか。誇り高く生きる人々の国に長期間住み込み、その秘訣を盗み見るのが手っ取り早いはずです。誇り高き国はどこか、と自分に問うてみたら、真っ先にイギリスの名前が浮かびました

なにせイギリスさんは、中東を中心に世界中で滅茶苦茶な蛮行を犯しまくったにもかかわらず、いかにも私は紳士です、と言わんばかりの顔で国際会議に座っていらっしゃる。あの面の皮の厚さは、我々も見習うべきだと真剣に思うのです。ちょうど行き先候補の一つでもあったので、オックスフォードへ行こうと心が定まりました。

ハリーポッターが大好きだから

私の一番好きな映画は、邦画ならハナミズキ、洋画ならハリーポッターです。どちらが上かと問われると甲乙つけがたい。幸いなことに、ハナミズキの舞台の一部は我らが北海道・釧路市にあるので、聖地巡礼にはいつでも繰り出せます。安心です。全く問題ありません。

どうでもいい話ですが、10代の私はガッキーこと新垣結衣さんの大ファンでした。ご結婚なさったと伺ったときは、もう終わりだよこの国は、と嘆き悲しんだものです。

ハリーポッターの舞台はイギリス。ユニバにも立派なパチモンがありますが、偽物を観るためだけにわざわざお金と時間を割きたくはありません。私はこれまで長きにわたって、何とかしてハリーポッターの世界を味わえないものかと考え続けてきました。

小学校低学年の頃には鉛筆を魔法の杖に見立て、教師に向かってアバタケダブラと唱えました。結果、2時間ほど廊下に立たされています。中学生の頃には箒にまたがり、階段からバッと飛び降りてみました。当然ながら飛翔できず、地面に墜落して捻挫しました。どうしてもハリーポッターにはなれなかった。魔法を使えていいなぁ、楽しそうだなぁ、と憧れが募り続けていました。

海外留学の予算を手にした瞬間、ハリーポッターを味わう最高のチャンスではないか、と脳にビビッと来ました。これを逃すと二度と訪れない千載一遇の絶好機です。撮影地を調べてみると、映画の撮影がオックスフォード大学でも行われたと知ります。ならオックスフォードしかない、オックスフォードへ行くしかない、と心が固まりました。憧れが留学先を決めたのです。

ちなみに、ハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンさんが、2023年9月からオックスフォードの修士課程に入るそうです。運が良ければキャンパス内でばったり会えるかもしれません。

mRNAワクチン未接種でもイギリスに入国できたから

留学先を絞り込んだのは2022年12月、M2のときです。当時はアメリカをはじめ、多くの国がmRNAワクチンの複数回接種を入国要件に掲げていました。

私、今も昔もワクチンを打つのが怖いんですよ。得体のしれない透明な液体を、自分の体内に直接射ち込む勇気がどうしても湧きません。そもそも効果があるかどうかも、はっきりしない部分があるじゃないですか。

薬で健康を得ようとするより、適度な運動と健全な食生活で健康を保つほうが性に合っています。ましてmRNAワクチンは、開発からほとんど時間が経っていない新しい技術で、副作用で何が起こるか分からない劇物を何発も接種するなど、私の感覚では狂気の沙汰でした。実際、日本国内ではmRNAワクチン接種後に亡くなった方が二千人以上いらっしゃいます。生きるのが辛いほどの副作用に苦しむ方も少なくありません。

よって、留学先はmRNAワクチン非接種者でも入れる国から選ぶしかありませんでした。アメリカは打たないと入れないし、中国も問題外です。となると、ヨーロッパ圏でしょうか。欧州のどこにしようかと悩むなかで、最終的にオックスフォードへ収束していきました。もし私がワクチン接種者だったら、いまごろアメリカに渡っていたかもしれません。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • はじめまして。
    蓄電池の知識もなく、年齢的にも(親世代です)隔たりありすぎ、
    なのにすっかりかめさんブログにはまっています。
    ぼちぼち読んでいるのでまだ筑波あたりで時差ありですが笑、
    今「イギリス留学」というカテゴリーを発見しました。(゚Д゚)ノ
    知らない分野や難しい研究などは余程興味、共通点や必要性がなければつまらないものですが、かめさんのブログ記事は臨場感や時に滑稽さ(失礼な意味ではありません)があり、とても面白く、対象外のわたしでも読みやすくひき込まれました。

    まだ過去ブログを読み終わっていませんが、渡英記事も並行して読み進めたいと思います。どうか、健康で充実した半年が過ごせますように♪

    共通キーワードとしては「広島」(昔、住んだことがある)、「札幌」(育ち)、「乗馬経験者」(乗るより世話好き)、「マラソン」(今やジョガー)、「筑波大学」(行こうとしたが、諸事情で断念)くらいです。「札幌」以外は掠る程度です。

    • manataさん、コメントありがとうございます (*≧∀≦*)
      もう一つ頂戴したコメントと併せて返信します。

      面白いと言っていただけてすごく嬉しいです。もともとこのブログは”研究室生活で悩みを抱える学生の助けになれば”と思って始めたのですが、守備範囲外の方にもウケてもらえるとは思ってもみない僥倖でした。
      記事をご覧のように、ドロドロとした日々の生活についてありのままを綴っています。当方、音に関して苦しんでいるので、他の人以上に生々しい感情を抱くことが多いです。辛いですが致し方ない。少数派の為に社会を変えるとおかしなことになりかねませんから。負の感情を抱く自分をも受け入れ、飾り立てることなく等身大の自分を書きます。読みづらかったらごめんなさい。私にはこのやり方ででしか記事を書くことができません。
      今後、イギリスでの滞在中はイギリスでの生活について、帰国後は日本での研究室生活について色々と記事を投稿していきます。お時間のある際に過去記事も併せてご覧いただければ幸いです。ちなみに、10/8に投稿した海外渡航体験記は当サイト記事の中でも屈指の面白さです。

      *共通項が沢山ありますね。しかも乗馬経験者だなんて!
      私の運営しているもう一つのブログ『マラソンソラマ』に乗馬体験記を載せてあります。こちらは競技動画付き。”何もやることがない”という時の暇つぶしに是非ご利用ください^ ^
      https://gogorunner.site/entry/2023/09/01/000034/%e3%80%90%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%bf%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%80%91%e4%b9%97%e9%a6%ac%e4%bd%93%e9%a8%93%e8%a8%98%e3%83%bb%e9%9d%92%e6%98%a5%e9%a7%86%e3%81%91%e3%82%8b%ef%bd%9c%e8%a8%98%e4%ba%8b/

      もし上記リンクが使えない場合、”乗馬体験記・青春駆ける”と検索いただければご覧になれます。

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