4泊5日エディンバラ旅行!ロンドンから空路で世界遺産の街へ

目次

4日目 (11/12, 日):国立美術館&博物館見学

【Schedule】
・08:30~09:00 朝食
・トラムでエディンバラ市街地へ移動
・スコットランド国立美術館へ
・スコットランド国立博物館へ
・17:00 夕食
・21:00 睡眠

霜が降りるほどの寒さ

21時に就寝、6時に起床。昨日の12時間に引き続いて9時間も寝られて気持ちが良い。カーテンを開けるとスッキリとした青空。今日も晴れか。天気に恵まれる旅行って最高だな^ ^。8時半ごろ朝食へ。昼食を摂らずに済むよう多めに食べ物を食べておく。9時15分から行動開始。外に出ると今までにない寒さに震える。路面に霜が降りるほどの寒さ。足を滑らさぬよう気を付けなくちゃな。

トラムで海辺をゆっくりと進む。のどかだなぁ。時の移ろいが穏やかに感じる。日曜の朝なのでトラムはガラガラ。巡回員のおっちゃんも若干眠そうに頭をかきながら検札していた。こうした緩さがイギリスの魅力。日本は全てにおいて厳格さが求められるから時々息苦しくなっちゃうんだよね…

国立美術館へ

Princes Streetで下車。駅から歩いてすぐの美術館へ直行。美術館は朝10時からの営業。外で10分ほど待たなくちゃいけない。寒いなぁ。早く入りたいなぁ。どこか秘密の抜け道はないのかなぁ。ないよな、じっと待っておくしか術はない。

定刻から5分経過し、ようやく本日の営業が開始した。イギリスの美術館の入場料は無料。大英博物館を始めとする博物館もゼロ円で入場可能。その代わり、入り口には展示品の管理費を募る募金箱が置いてある。”入場料は入場者自身が決めて下さい”という仕組みである。先月半ば、大英博物館を訪れた際は現金で£10の寄付をした[週刊オックスフォード§2]。今回も£10出そうかと思ったのだが、「£5ください」と書いてあるので”だったら”とカードで£5支払った。

館内は非常に落ち着いた雰囲気。暗さと床の木目が気分を否応なく寛がせてくれる。

絵画を見ていて思ったのだが、スコットランドは被観察物の輪郭をすごくクッキリと描いていくのだなぁ…と。どの絵を見ても輪郭が濃い。日本の絵画には輪郭がない (or 薄い)。『自分』と『他者や自然』が一体となっているのか/いないのかで画風がこれほどまでに分かれるのか。スコットランド人の記す荒波は実に荒々しく感じられる。葛飾北斎の富嶽三十六景はもう少しマイルドな波だったような記憶が。

対して、女性の描写はスコットランド人の方がマイルド。肖像画に描かれた女性が本当に落ち着いて優しそうに見えた。街中を歩いて見ていても日本よりスコットランドの女性の方が幾分優しそうに映る。留学してイギリスかぶれになったのだろうか?いや、そんなワケはおそらくないと思うのだが、少なくともイギリスの女性の方が日本の女性より目にどこか奥ゆかしさを感じられる (←やはりイギリスかぶれになっているのかもしれない笑)。

美術館最寄りのエディンバラ駅へ。特に用事は無かったものの、美術館の近くにあったので”ついでだから”とフラッと立ち寄ってみた。50万人都市の規模に相応しい数多の本数の列車が発着。スコットランドの各地へと赴く路線を興味津々で眺める。ロンドン・キングスクロス駅まで行く列車も一つだけ見つけられた。エディンバラからロンドンまでは電車で4時間半かかるらしい。イギリスには新幹線が無いから『4時間の壁』なるものは存在しない。安さをとるならバスを選ぶ。早さをとるなら飛行機を選ぶ。そして移動中の楽しさを求めるならば電車を選択する…という形。次回、イギリスで国内旅行する際は電車で行ってみたいものだ。飛行機だと移動があまりに味気なくて幾らか興醒めに思われてしまうから。

駅を南に抜けてオールドタウンへ。ミステリアスな狭い路地を抜けた先には世界ランク20位のエディンバラ大学が聳えていた。見るからに賢そうなキャンパスの面持ちである。織田信長がお亡くなりになった1582年に創立され、以来、400年以上スコットランドへ優秀な人材を送り込んできた伝統がある。我々大和民族が刀で切りつけ合っていた頃、西洋ではすでに学問が萌芽し、文明的な生活を営んでいたのだ。そりゃ400年以上も続く大学があればその国の知的水準が他国と大差がつくことは道理。日本もあと250年ほど経てば東大が創立400年になる。250年後には日本も少しは学問を尊重するようになっているかな。

国立博物館へ!
白が基調。大英博物館と似たような感じ

エディンバラ大学を眺めて徘徊していると気が付けば目の前に国立博物館があった。£5寄付していざ、入場。白を基調とするスタイリッシュなデザインだ。大英博物館を想起させるような何か似たような雰囲気を感じられた。

世界一有名な羊・ドリーだ

大英博物館は人文社会科学系の展示品が主だった。スコットランドの博物館は最新の科学技術に関する展示品も豊富にあった。飛行機に蒸気機関、自転車やレンズの展示など様々。一番印象に残っているのはクローン羊・ドリーを見たことか。今まで英語の教科書の中だけでしか見た経験のなかったドリーと初めて目を合わせられた。「あぁ、コレがあのドリーか!」と少しだけ身震いする思いだった。

博物館を出たのが15時ごろ。夕食にはまだ早すぎるのでホテルまで1時間半ほど歩いて帰った。遺憾ながら、再び動き出す体力さえ失われてしまった。昨日行けなかったレストランに今日こそは行ってやろうと思っていたのに、痛恨の体力切れで外食を断念せざるを得なかった。ALDIで夕食を調達。結果、旅行二日目夜と全く同じメニューでエディンバラ最後の晩餐を送ることに。まぁ、美味しいから別に良いんだけどさ。せめて旅行中だけは普段と違った豪華な食事を楽しみたかったな…

21時ごろ消灯して眠りにつく。直後、外でけたたましい破裂音がした。”なんだなんだ”とカーテンをめくると、海辺で誰かが花火を上げていた。綺麗だなぁ。外へ見に行きたいんだけれども寒いから室内鑑賞で我慢しよう。今年は日本で一度も花火を見られないままイギリスへ渡ってしまった。夏の夜空に輝く花火を見るのが大好きだったのに、それを見られず渡英時期が来て少しだけモヤモヤしていた。図らずもエディンバラで花火を見られて何だか少し嬉しかった。花火を上げてくれた誰かさん、ありがとう。本当に感謝しています。

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