【博士就活】大学院博士一年次に受けた大企業メーカー最終面接のハイライト

目次

総務部長から質問

総務部長

それでは私からもいくつか質問します。まずはかめさんの強みを教えて下さい

かめ

私の強みは向上心、それも”飽くなき”向上心です。小学4年生からやり始めた乗馬では中学三年次に国体優勝、大学に入ってから始めたマラソンでは大学三年次に2時間59分で走り切りました。人間は現状に満足したら終わってしまうのではないかと考えています。現状維持は衰退と同じです。常に自身の最高パフォーマンスを引き上げるために努力を積み重ねる必要があります。乗馬もランニングも練習を継続して行った結果、乗馬では中三から高三まで四年連続の国体入賞、マラソンでは修士一年次にマラソン2時間47分を記録しました。どこまでも突き詰めて頑張れる所が自分の一番の強みだと考えています

総務部長

履歴書を見ても頑張り屋さんなんだなぁと感じたのですが、一体どうしてそこまで頑張れるのでしょうか?何か秘訣はありますか?

かめ

私は小学四~六年生のとき、太り気味の体型のせいで周囲からいじめられてしまいました。中学校進学後、”いじめられるのはもう嫌だ!”と一念発起して筋トレや食事改革を行いました。すると、みるみるうちに体がやせていきました。以降、中学・高校では体型についていじめられなくなりました。十代の初期に自ら体型改造に成功したこの成功体験がその後の人生の自信になったのだと思います。「何事も努力すれば叶うかもしれない」と未来へ希望を見出し、前向きに努力できるようになりました

総務部長

素晴らしいと思います。一方で弱みは何でしょうか?

かめ

強みの裏返しになるのですが、努力していると周囲が見えなくなるほど集中し、猪突猛進気味になりがちな所です。何事もほどほどで終わらせられず、つい極めてしまいたくなり、頑張りすぎるのが良くない所だと感じています

総務部長

それはすごいなぁ… 逆に、それほど自らを追い込めるということですね?

かめ

まぁ、、そういうことです(そういうことにしておきましょう♪)。
ただ、この欠点をある程度克服しなければ会社員として長年活躍するのは難しいと自覚しています。そこで最近は何事においても、作業中はなるべく深呼吸して集中しすぎないよう心掛けています。追い込み過ぎず、かつ手を抜きすぎず、ほどほどに力を入れて仕事ができるよう訓練している真っ最中です

総務部長

追い込みすぎが祟って何かトラブルに陥った経験はありますか?

かめ

あります。
面接のちょうど一か月前、私はイギリスのオックスフォード大学から帰ってきました。本当は今年の3月までの留学予定でした。しかし、体調が悪化し、日本に帰らなくては治る見込みがないということで、緊急帰国という形で留学が幕を閉じたのです。体調が悪くなった理由は、「せっかく留学するんだもの、日本代表のつもりで頑張るぞ!!」と気負い過ぎたためです。自分の気力や体力を鑑みず追い込み続け、ふと正気になったときには一人で抱えきれないほどの疲労を抱えていました

総務部長

それは大変でしたね…

かめ

そうですね。
留学での大失敗を通じ、【頑張りすぎてはダメだ】という教訓が骨の髄まで染み渡りました。当分は同じ失敗を犯さないと思います。いや、もう二度と犯さないよう気を付けて生きていくつもりです

総務部長

分かりました。
かめさん、アルバイトをした経験はありますか?

かめ

(…ん?もしかして社会不適合者だと思われたかな?コレはマズい。挽回して社交性をアピールしなくちゃ)

かめ

はい、あります。大学一年次の夏休み中に競馬場のごみ清掃バイトを、大学二年次から三年次にかけて一年ほどスーパーの品出しバイトをしておりました

総務部長

そこでも頑張りすぎて大変なことになりませんでしたか?

かめ

いえ、その時は問題ありませんでした。アルバイト中は”働き過ぎたらダメだ”との自制心が働きました。というのも、私が過労で倒れたら周りに迷惑が掛かると承知していたからです。もしも私が倒れると、おそらく私の上司がその上司に怒られてしまうでしょう。勿論この場合、私の上司は一切悪くありません。それでも監督責任の観点から上司は幾らか怒られてしまいます。”流石にそれは酷すぎる。上司に申し訳ない”ということで働きすぎをうまく抑制できたのではないかと思います

かめ

私が頑張りすぎてしまうのは、自分の体調が悪くなっても誰にも迷惑が掛からないときに限ります。出力を限界まで上げるか/上げないかは周囲の人間に及ぼす迷惑を鑑みて制御可能です

総務部長

ちゃんと折り合いを付けられるのですね。良かったです^ ^

かめ

御社で働く場合も大丈夫です。追い込み過ぎず、適度な集中力を維持して息の長い技術者生活を営めると思います

総務部長

分かりました。
で、と。研究概要を見ますと、学会で賞を受賞なさっているようですね

かめ

はい。修士一年次の三月に全国大会で賞をいただきました

総務部長

賞を取れるような講演をどのようにして行えるまでに力を付けていったのですか?

かめ

研究室に配属された当初は発表スキルもなく、スライド作成能力も低かったです。おまけに昔は吃音気味。話している最中に言葉がピタッと出てこなくなる場合がありました。
修士課程に進学後、博士進学を見据え、研究概要に記載した『日本学術振興会特別研究員』というものの内定を目指し始めました。特別研究員になるためには卓越した業績が無ければなりません。学会賞の受賞も必要です。賞を取れるような素晴らしい講演をするには、スライド作成技術も発表スキルも何もかも高めていく必要があります

かめ

そこでまず、会社員用の資料デザインブックを購入しました。それを徹底的に読み込み、資料作成のイロハを学び取りました。また、他の学会に参加した際、話すのが上手な方の講演を聴きながら(どうしてこんなに聞きやすいのだろう?)と考えてみました。上手な発表の秘訣を見出し、自身でもマネできる所は真似てみたのです。加えて吃音を治すため、本を毎朝30分音読しました。とにかくたくさん言葉を口に出すことで言葉が詰まる癖を克服しようと試みたのです

かめ

受賞した学会では、発表の一か月前から資料を作成し始めました。三週間前には完成し、発表練習と資料の微修正を何度も繰り返し繰り返し行いました。質疑応答対策として補足スライドを何十枚も用意しました。万全の態勢を整えて向かった学会で自己満足度100%の講演を行え、目論見通り、学会賞を受賞できたのです

総務部長

たくさん努力して掴んだ成果、ということですね?

かめ

仰る通りです。
このように私には、泥臭さというか諦めの悪さというか、、、そうだ、粘り強さがあると思っています。積み重ねるべき努力がたとえどれほど泥臭いモノであろうとも厭わず行え、”成果を出してやる”という執念を原動力に最後まで走り切る力があります

総務部長

話を聞いていても、ちゃんと継続的な努力ができる素晴らしい人間性をお持ちだなと感じました。
それでは最後に失敗談をお聞きします。これまでに味わった失敗経験、およびそれから学び取ったことを教えてください

かめ

私が味わった中でも最大の失敗経験は、大学受験生時代の浪人ではないかと思います。
高校三年次の2月に受けた国立大学二次試験にて不合格になってしまいました。周りの同級生が大学へ進学するなか、私は大学ではなく、予備校にて人生の足踏みを強いられたのです。当時、第一志望だった大学の模試ではA判定をとっていました。A判定なのに落ちたという結果は、何か肝心な的な所で受験勉強の方針を間違えていたという事実を意味しています

かめ

そこで浪人が決まった高三の3月、「なぜ落ちたのか」と自身に問いかけ、敗因を分析しました。分析せずに受験勉強を行っても、再び同じ結果で終わってしまう可能性が十分考えられたためです。内省の末、”基礎力の不足”と”ケアレスミスの多さ”の2つが課題として浮かび上がりました。弱点を克服すべく、浪人時代の前期をまるまる課題解決のために費やしました。すると、マーク模試や記述模試の成績が高校時代とは見違えるように安定してきたのです。盤石な基礎力の上に実戦練習で演習力を積み立て、翌年の3月、北大への合格を掴み取りました

かめ

私は浪人時代に【基礎の大切さ】を痛感させられました。いくら応用問題ばかり解いたとしても、基礎が疎かであれば、小手先のテクニックしか身に着けられません。高校三年生までの私はこのテクニックの収集に躍起になっていました。テクニックの範囲で解ける問題が模試に出ればA判定を取れることがあるけれども、テクニックでは解けない学問の本質を突く問題に直面したが最後、手も足も出なくなっていたのが証拠です。一番大切なのは『基礎』だと思っています。スポーツでも勉強でも研究でも仕事でも同じ。基礎を大切にしてこれからの日々を生きていきたいです

総務部長

…分かりました。
私からは以上です

かめ

はい、ありがとうございました
(喋り疲れた… いかんいかん、最後まで気を抜かないように気を付けなくっちゃ!)

総務部長

あっ、すみません。一個質問を聴き忘れました。かめさん、運は良い方ですか?

かめ

(うわっ、油断している所にとんでもない質問が来た。運?そんなん、良い方も悪い方もないでしょ… ココで「悪い方です」って答えたら確実に落ちるよな。でも自分、そんなに良い方でもないんだよな笑。最近踏んだり蹴ったりやもん。自分の運気はいま最悪なんや…
正直に答えたら落ちる。正直に答えなかったらウソがばれる。どうしよう。どうやって答えようか。もういっそのこと、正直に答えてやろうかな。よし、そうしよう。結果なんてもう知らん!)

かめ

運気は、、あると思います。普段、その運気を感じることはありませんが、勝負事のとき、特に絶対に失敗してはいけない時の運気は相当強いです。中三から高三にかけて四年連続で出場した国体では、毎年優勝・入賞といった成績をもぎ取って広島に帰ってきました。大学受験でも現役時代は失敗してしまったものの、もう後がない浪人時代にはちゃんと合格できております。また、大学では一度も単位を落としたことがありません(一同、笑)。マラソン大会でも”ここで結果を残す!”と決めた大会で必ず自己ベストを叩き出しています。

かめ

勝負がかかっていない時の運気は正直、あまり強くありません。むしろ弱いと思います。”トコトンついていないな”と落ち込む場面も多々ありますから。ただそれは、”いざ”という事態に良い結果を得るため運気を積み立てているのではないかなぁ、と。運を使わなくても構わぬ日常的な出来事では運気を節約し、ここぞという時に運気を一極集中させてゴリ押しで成果をもぎ取るイメージですかね

総務部長

運気を節約するタイプですかぁ、、、
それは凄いな。教えてくれてありがとうございました。

かめ

ありがとうございました!
(ちゃんとした返事になったんやろうか。支離滅裂に答えてマイナス評価を食らったかもしれんな…)

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

カテゴリー

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次