研究室生活春夏秋冬vol.56 D2・10月|内定式で会社の一員に。最後の雑誌会で初の試み。初雪からの紅葉。国家試験に一発合格

目次

27日(リア幸80)

05:20~07:40 フルマラソンに備えて35km走

四週間後の福知山マラソンに備えて少し長めに走り込み。練習場所は北大構内&外周。模範的北大生の私は日曜の日照前から大学へ行く。

朝四時半に起床。岩波文庫の孟子を30分音読して自らへ全人教育を施し、準備体操がてら動的ストレッチを入念に行ってからスタート。気温は7度。西の風3m。かなり肌寒かった。走行中はほとんど汗をかかなかった。身体はめちゃくちゃしっかり動いた。これまでに積み重ねてきた練習が有機的にリンクして相互作用している感じ。本番ペースよりキロ10秒程度遅いこのペースでも呼吸が楽だった。本番は序盤のスピード出しすぎに気を付けてイーブンペースで走れば2時間40分切りは固いかな。

09:00 衆議院選挙

選挙は国民の義務である。全人教育を受けた模範的北大生としては”行かない”という選択肢などあり得ない。選挙へ行かない人が政治家へ文句を言う資格はない。政治へ口出ししたいならまず選挙へ行こう。立候補者の中に投票したい人がいなければ指導教員の名前を書いて出せ。投票会場へ行くのを癖づけておけば、いつか自分が応援したい政党が見つかったときに自然と足が投票所へ向くようになるから。

私が重視しているのは安全保障政策と経済政策の二つ。きな臭い動きをするチャイナへ正対できる人、消費減税して不況を終わらせてくれる人に投票したい。裏金問題なんか正直言ってどうでもいい。裏金を貰っていてもいいから国益に沿う政策を進めて欲しい。そもそも、この国のグランドデザインを語れる国家観のある人間に国会へ行ってもらいたい。国家観もなく、その場しのぎの政策ばかり主張する政治家のことは信用できない。

【小選挙区】北海道二区には自民・立憲・維新・共産の四党が立った。 …正直言って誰にも投票したくない。この不況下で未だに消費増税を画策する自民党と立憲民主党は選択肢から除外される。共産党はイデオロギーからしてあり得ない。維新の会も消費増税をコッソリ目論んでいるらしい。自分にとってどの党の政策が一番マシかといったら維新の会か。この四党のなかで唯一、年金や社会保障制度の見直しを訴えている党だからだ。小選挙区は維新の候補へ投票。消去法だから致し方ない。どうしても白票では出したくなかったから妥協した。

【比例代表】参政党に投票した。代表や候補者がきちんと歴史に基づく国家観を語っている。比例代表の候補者には、己よりも国の利益を優先する姿勢が伺えた。国民の懐を豊かにする積極財政や減税を謳っている。この不況下において未だに増税を画策している自公立とは大違い。また、例の注射に関する問題の徹底的な検証を呼び掛けている。得体のしれない注射を義務化する国際的な流れに唯一逆らっている党だ。正直、参政党の農業政策には賛同できない。高温多湿の日本で無農薬農業を志向するのは非現実的だろう。それ以外の部分にはおおよそ賛同できる。安全保障政策と経済政策をはじめ、他党と比べて随分とまともなことを言っているように感じた。参政党さん、今回はアンタらに投票する。日本の長らく続く凋落を食い止め、これから生まれてくる未来の日本人へ少しでも良い形で日本を継承してくれ。

11:00~14:50 国家試験

受験の背景

「旅行業務取扱管理者 (旅行管理者)」という資格がある。JTBやANAなどの旅行関係会社へ就職したり、自分で旅行会社を立ち上げたりするのに不可欠な国家資格だ。全国各地にある旅行代理店にはそれぞれ旅行管理者の名が登録されている。旅行管理者を登録しなければお店で旅行業務を行うことができない。旅行管理者は、いわゆるツアーコンダクターや旅行ガイドさんとは違う。ツアーコンダクターらのことは旅管理者と呼ぶ。旅行管理者は、旅行者と旅行業者の間で契約や取引を結ぶ。旅行関係の法律や観光地理に習熟するエキスパートが旅行管理者だ。

旅行業務取扱管理者試験には、①国内旅行業務取扱管理者試験と②総合旅行業務取扱管理者試験の二種類がある。①は国内旅行のみを取り扱える。②を持っていれば、国内/海外旅行の別を問わず、どのような旅行でも取り扱える。昨年の夏、三度目の正直で国内管理者試験をパス。今年はその勢いでもって総合管理者試験に挑戦してみようと思い立った。もっとも、旅行関係の企業へ就職したり起業したりするつもりは今のところ無い。旅行が趣味だ。なら旅行関係の国家資格でも取ってみるか、、ということで受験。どうやら、2chを作ったひろゆきさんが総合管理者資格を持っているらしい。国内管理者試験に受かって満足していたけれども、 (ひろゆきに負けたままでいるのもムカつくしな…) ということで総合管理者試験の受験を決意。

受験の模様

地下鉄南北線で澄川駅へ。土日乗り放題切符「ドニチカ」を買っての移動。ドニチカなんて、こんなことでもなければ買わない。資格試験は自分をいろいろな場所へと連れて行ってくれるから嬉しい。最近、下宿と研究室の間の反復横跳びでうんざりしていた。この遠出は大変すばらしい気分転換になる。国家試験の合格もセットでついてくれば最高なんだけれどな。受かったらいいな。いや、意地でも通ってみせる。

受験会場は札幌大学。澄川駅から歩いて向かった。バスなら駅から10分で着く。バスを待つのが面倒になって、わざわざ30分かけて歩いた。つづら折りにダラダラと続く急坂は、35km走行後で疲労困憊になっている脚に堪えた。これぐらいの坂でヒーヒー言っていたら2時間40分など切れやしない。黙って淡々と歩みを進め、集合時刻に余裕を持って試験会場へと到着した。

昨年受験した国内管理者の受験者層は20~30代が中心。休憩時間中、試験教室内の至る所で若者が雑談に花を咲かせていた。総合管理者試験の受験者層は幅広い。私みたいな20代の学生もいるし、白髪の生えた50代や60代のおっちゃん/おばちゃんもチラホラ垣間見える。試験教室の雰囲気は理知的。休憩時間中、誰一人としてベラベラ喋っていない。落ち着いた環境のおかげで直前勉強に集中できた。第一科目の知識を総確認。自信満々で試験へと臨んだ。

・・・

家に帰って解答速報を見る。ユーキャンのサイトで自己採点。総合管理者試験の合格ラインは「各科目6割」。総合点で6割では意味がない。全ての科目で6割以上の得点が必要になる。二年前の国内管理者試験では2点足らずに落ちた。今年はどうだろう。いざ、自己採点!!

©U-CAN

昨年、国内管理者試験に合格したおかげで「旅行業法」と「国内旅行実務」の受験が免除に。私の総合管理者試験は、「約款」と「海外旅行実務」の二科目で勝負が決まる。自己採点の結果、約款で72/100、海外旅行実務で137/200だった。マークミスさえなければ合格している。今年は歴代でも屈指の難度。本当に難しかった。直感で選んだ問題が十題以上もある。カンが自分でも驚くほど冴えていた笑。【迷ったらb】と決めて臨んだのだけれども、この作戦のおかげで20点ぐらい助かった (奇跡)。一発合格できて胸を撫で下ろしている。国内管理者試験みたいに浪人しなきゃいけなくなったらどうしようかと思っていた。

次はどの資格に挑戦しようか

資格試験の勉強は楽しい。勉強の過程で様々な知識を身に着けられ、視野や価値観が拡がっていくような感覚がある。お金を払って試験に申し込む分、自身を勉強へと駆り立てる強制力が働く。いつの間にか勉強が習慣化する。資格試験の勉強に限らず、論文執筆や研究に関する自主勉強も捗るようになっていく。試験に受かれば資格が手に入る。TOEICなど特殊な試験を除き、ほとんどの資格は一生涯有効。資格欲しさに試験直前期は集中力が爆上がり。大学受験期を思い出させる猛烈な末脚を発揮して合格レベルまで伸びていく。

B1の3月に英検準一級を取得。M2の3月には日商簿記二級に受かった。今月、総合旅行業務取扱管理者試験をパス。D2の1月末には博士課程公聴会を終えて博士号を手に入れられるだろう。大学院を出るまでにあと五か月ある。五か月あったらもう一つ資格が取れる。何か挑戦しがいのある資格はないだろうか?いや、これから一年近く費やして超難関資格合格へ挑んでみるのも一興かな。

29日:予備審査会の日程が決定 (リア幸80)

学位審査会第二弾・予備審査会の発表日時が決まった。Xデーは12/13。調べてみたら大安吉日だった。予備審査会のプレゼン時間は40分。発表後、20~30分程度、主査と副査から繰り出される鋭い質問を耐えしのぐ。予備審査をクリアすれば、残すは来年一月末に行われる公聴会のみ。最終審査を突破すれば博士課程は終わり。早期修了して博士号をGETして地元で新生活をスタートできる。フィニッシュ地点がどんどん近づいてくるにつれて俄然やる気があふれ出てきた。最後まで決して気を緩めることなく、自分らしくアクセル全開で駆け抜けたい。

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