研究室に配属されてから過労で潰れ、一年かけて復活するまでの過程

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【D1】7月:JASSO第一種奨学金半額免除。頑張るのが心底バカバカしくなった。おかげでメンタルが完全復活 (月間残業時間0h)

それから一年、喀血の発作を起こすこともなく平穏な日々を送っていた。D1の7月、自身の研究室生活スタイルを決定づける出来事が起きた。

修士時代、血を吐くほど懸命に研究実績を出し続けた。論文を三報書いた。専攻内でダントツトップの出版数。にも関わらず、私より研究業績で数段劣る同期に奨学金返済全額免除をかっさらわれた。私は半額免除。彼は全額免除。論文を三報書いた私が、論文を一報も出していない彼に負けた。返還免除判定制度の狂いっぷりには驚き呆れる。彼が私より上だったのは講義成績だけ。大学院は研究機関。研究で白黒つけるのでなく、講義成績に重きを置いて返還免除額が決まるだなんて意味不明。たとえどれだけ研究を頑張っても報われないなら頑張ったって無駄。頑張るのが心底バカバカしい。身体はボロボロになるわ、碌にカネにもならないわ、もう誰に何と言われようが絶対に研究を頑張らない。

開き直って研究室をサボりまくった。研究は家でもできる。研究室に行ったらかえって集中力を削がれる。自分のために時間を使っていこう。自分の就職のため、スキルアップのため、財産貯蓄のために資源を投入する。奉仕のベクトルを自分に向けた途端、メンタルが急激に上向いてきた。顔色は良化。瞼の震えもおさまってきた。もっと自分を大切にしてあげていたら喀血などしなくて済んだかもしれない。喀血だなんて尋常ではない。喀血までしてやるべき仕事なんてないと思う。

個人主義、あるいは利己主義が跋扈する現在、自分だけ利他主義を貫けば搾取される一方で終わる。少しでも良い思いをしたいなら、利他主義と利己主義を使い分けなきゃいけない。テイカーには何も与えてはダメ。ギバーを装って近づいてくるテイカーの正体を看破するのも大事。自分の周りにはテイカーばかり。気を抜けばまたビッグジャーナルへ投稿させられる。彼らの動向には目を光らせておきたい。

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